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足元厳しい任天堂 今年が勝負だ

先日任天堂の2012年度 第3四半期決算短信が掲載されました。

営業利益はマイナス58億円ほどですが、経常利益は220億円ほど、
四半期純利益は140億円ほどの数字でした。
去年よりは改善されているものの、依然として厳しい数字が続きます。

ちなみに、経常利益がプラスになっている理由は、
最近の円安により為替差益が発生し、これが経常利益算出の際に加味されているためです。
任天堂は多額の資産をドル建て、ユーロ建てで持っているので為替の影響を受けやすいのです。


また、この発表に合わせて通期業績予想の修正に関するお知らせも掲載されました。
営業利益が200億円の予想からマイナス200億円の予想まで下方修正され、
一方で当期純利益は60億円から140億円ほどまで上方修正されています。



 ・本当に問題なのは営業損失よりも売上そのもの

この発表を受け、「また営業損失が出た!任天堂ヤバい!」みたいな報道が行われています。
中には産経新聞のように、「任天堂・岩田社長、業績不振で辞任も示唆 ゲーム機開発部門を一本化へ」などという記事も出ていますが、岩田社長以外に適当な人がいるとは思えません。
現場感覚と経営感覚のバランスが絶妙な人などそうそう現れないでしょうから。


さて、業績うんぬんで本当にヤバいのは営業利益よりも売上の低さだと思います。

ちなみに営業利益とは、売上総利益から、販売に関わるコストや人件費などの一般管理費を差し引いた結果です。(営業利益=売上総利益‐販売費および一般管理費)
一般的に、営業利益は会社の本業による利益を指し示すと言われています。

任天堂の販売費および一般管理費は、横ばいから微減傾向にあり、
利益を押し下げる要因としてはあまり強くありません。
言わば固定費です。

そのような状況のため、売上総利益が増えれば営業利益も高くなるし、
売上総利益が減れば営業利益も低くなります。
今の任天堂の状態は後者だということです。

また、Wii Uの価格設定は相当冒険をしており、逆ザヤ*の状態で販売していることは公式でも言われています。
つまり、売れば売るほど赤字が増えるわけで、これも利益を押し下げる要因になっているでしょう。
逆ザヤは量産効果でいずれ解消されますし、事実3DSはすでに逆ザヤの状態を脱していますが、
Wii Uは普及に時間がかかりそうですし、なかなか難しい問題になりそうです。


 *逆ザヤ
販売価格よりも製造コストのほうが上回っている状態。
ハードの普及を促すために赤字覚悟で売ることはゲームビジネスでは珍しくない。
ハードの赤字はソフトの販売で取り戻す。
PSハードも同様の手法でビジネスを展開している。



 ・海外での普及スピードが想定より遅い

さて、なぜ売上が減っているかと言うと、一言でいえば「海外での普及スピードが鈍い」からです。
もっと根本的なことを言うと、魅力的なソフトが足りていないからです。
任天堂に限らず、ゲームビジネスに関わる会社はこの部分が肝となります。

社長説明でも言及されていますが、
3DSは国内ではソフトラインナップが増え、大ヒットソフトも出てきたものの、
海外(特にアメリカ)ではマリオ以外にあまり目を引くソフトがなく、
任天堂の予想よりも普及に勢いがついていません。

つまり、3DSは国内よりも海外のほうが売れていない状態であり、
海外市場をけん引する魅力的なソフト群やビッグタイトルの投入が望まれているのです。
海外市場は日本よりもはるかに市場が大きく、ここを無視していてはビジネスが成り立ちません。
任天堂の売上構成比をみると、だいたい、日本:北米:西欧=1:2:2くらいの市場規模です。
つまり、売上の約8割が海外によるもので、海外市場がいかに大切かお分かりかと思います。

そういうわけで、海外でも日本と同様の流れを作るために、自社タイトルはもちろん、
他社の有力タイトルの海外展開を積極的に押し進めると発表しています。
(FE覚醒、鬼トレ、とび森、ルイマン2など。恐らくレイトン教授シリーズなども)


Wii Uも現在、普及速度に難があります。
年末はまあまあ売上が良かったものの、年が明けるとガクンと勢いが鈍り、
PS3や、海外では箱○に水をあけられる格好となっています。

このような状態になっているのもやはりソフトがないからで、
岩田社長は「じっくりと普及に取り組む」と言っていますが、
現状では手の打ちようがないというのが本音ではないでしょうか。
おそらくこの「じっくり」という言葉は「1~2年スパンで」ということだと思いますので、
岩田社長自身はあまり焦っていないのかもしれませんが。


春から夏にかけて「ゲーム&ワリオ」や「ピクミン3」、「Wii Fit U」などのタイトルが発売されますし、
年末には風のタクトのリメイクなど、先日のダイレクトで伝えられたソフトなどの情報も明らかになりますから、
まだ完全に悲観することはないと思います。
しかし、ユーザーはいつまでも待ってはくれませんので、
今年1年でどれだけのソフトを投入し、ユーザーの関心を集められるかがカギだと思います。


コンシューマーゲームの趨勢が決まるか否かという点から見ても、
2013年は勝負の年だと言えるでしょう。



 ・ソフトメーカーとの取り組み

アトラスの「真・女神転生」と任天堂の「ファイアーエムブレム」がコラボすると先日のダイレクトで伝えられましたが、今後こういう他社と一体になった取り組みを積極的に押し進めていくそうです。


現在のゲーム開発は多額の費用がかかります。
特にPS3の大作ソフトクラスになると、
広告宣伝費を除いた純粋な開発費だけでも数十億円単位の費用がかかると言われています。

それだけの大金が動くため、特定ハード独占のタイトルは作られにくくなっています。

上記の任天堂の取り組みは、サードメーカーにソフトを出してもらうと共に、
ハード普及の重要な要素である独占ソフトを増やそうという試みなのです。


今までも任天堂は傘下のセカンドパーティ*にソフトを供給してもらったり、
国内の有力タイトルを海外向けにローカライズしたりといった取り組みをしていましたので、
他社との取り組みというのもある程度ノウハウが蓄積されていると思います。
サードパーティとの取り組みも、今まで培ってきたノウハウを発揮してほしいですね。


 *セカンドパーティ
特定のメーカーに独占的にソフトを供給するソフトメーカーのこと。
例えば、モノリスソフトは任天堂の100%子会社で任天堂ソフトを開発しているし、
インテリジェントシステムズは資本関係はないものの、昔から任天堂独占のソフトを供給している。



 ・プラットフォーム統合とは?

社長説明の最後で触れていることですが、
開発部門の再編に伴い、プラットフォームの統合を目指しているとのことです。
技術的なことはさっぱりわからんので本文をそのまま引用してみます。

プラットフォーム統合というのは、携帯ゲーム機とホームコンソールゲーム機を1種類にするという意味ではなく、アーキテクチャを統合することにより、フォームファクターや性能が異なっても、ソフトをつくるための作法が揃い、ソフト資産を相互に転用したり、OSや内蔵ソフトの移植性を高めたりすることを目的とする試みです。このような取り組みは、新しいハード発売直後に陥りがちなソフト不足やソフトの開発遅延を防ぐことにも有効です。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/130131/05.html


うーん、やっぱりいまいちよく分からん。
iPhoneとiPadで同じゲームが動くみたいな感じなんでしょうか。
携帯機と据置き機の開発は今まで別々のものでしたが、
それぞれの開発手法やソフト資産を共有しやすくなるようで、
作り手の負担の減少や開発の効率化を目指しているようにも取れます。

開発が効率的になり、ソフトが作りやすくなれば、
結果的にユーザーの利益にもなりますから、この試みも頑張ってもらいたいです。



 ・まとめ

・第3四半期決算の発表。営業利益は赤字。経常利益と当期純利益は黒字。
・それに合わせて通期決算予想も修正。
・営業利益よりも売上のダダ下がりっぷりが厳しい。
・売上の減少は海外で普及がなかなかはかどらないのが原因。
・海外の普及を促進するために自社および他社の有力タイトルを投下予定。
・Wii Uは春から夏、そして年末が本番ぽい。
・他社と一体になった取り組みを今後積極的に押し進めていく。
・プラットフォームの統合


正直、図表も社長の説明からも苦しい様子が滲み出ているように感じました。
それでもきちんと現状を把握し、解決のための筋道を立てられるのは任天堂の強みです。
なんとか現状打破に向けて頑張っていって欲しいと思います。



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