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32:No title by on 2013/09/27 at 21:46:48

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偉大なるワンマン経営者 山内溥さん3つの功績その2 横井さん・宮本さん・岩田さんの登用

山内溥さんの功績を振り返る企画第2回め。
前回記事「偉大なるワンマン経営者 山内溥さん3つの功績 その1 ゲームビジネスの確立」


山内さんは物事の先を見通す目に加えて、有能な人材を見通す目も卓越していました。
特に、横井軍平さん、宮本茂さん、岩田聡さんの三者を見出し、
然るべき職責と権限を与えて手腕を発揮させたのはその最たる例でしょう。

上記に挙げた人物についての説明から始めます。



 横井軍平さん

横井軍平さんは、1965年から1996年まで任天堂に在籍し、
任天堂の事業の変遷にリアルタイムで関わり、
なおかつその全てに重要な役割を果たしてきた人物です。

60年台後半は非電子系のおもちゃを、70年台は主に電子系玩具やアーケードのゲームを、
80年代以降はビデオゲーム機器の開発やソフトのプロデュースを手がけました。

ビデオゲーム関連で言えば、ゲーム&ウォッチやGBの成功、十字キーを考案したことでも有名で、
「枯れた技術の水平思考」*1という横井さんのものづくりの哲学は、
任天堂の商品開発の基本理念として受け継がれています。

 *1 枯れた技術の水平思考
ある分野では広く普及して一般化してしまった技術を別の分野に転用することで、
全く新しい商品を生み出すという横井軍平さんのものづくりの哲学。
1980年頃、電卓の開発競争によって安くなっていた液晶技術を使ってゲーム&ウォッチを生み出した話が特に有名。


ゲーム&ウオッチ ボール 復刻版
横井さんの代表作品「ゲーム&ウォッチ」。
ゲーム&ウォッチはゲームごとに機体の種類が別れており、これは「ボール」というゲーム。
ゲーム&ウォッチのヒットがなければそもそもファミコンの開発資金は得られなかっただろう。




 宮本茂さん

宮本茂さんは、マリオの生みの親として世界的に有名な方です。
他にもゼルダの伝説の生みの親でもあり、ピクミンの生みの親でもあります。
世に送り出した名作は数知れず、その辺に関しては今さら説明するまでもないかと思います。

スーパーマリオブラザーズ ゼルダの伝説 1 ピクミン
宮本さんが中心となって生み出された名作の一例。



 岩田聡さん

岩田聡さんは任天堂の現社長で、山内さんから社長のバトンを渡された人物です。
DS・Wiiの成功で、PSからゲームのシェアを奪回したのは記憶に新しいところでしょう。
ニンテンドーダイレクトを始め、自らが先頭に立って情報発信するのにも積極的です。

しかし元々は任天堂の人ではなく、カービィやスマブラを開発したHAL研究所というメーカーにプログラマーとして入社した人なのです。
その頃に開発した作品では「バルーンファイト」が有名で、この作品の慣性プログラムがスーパーマリオブラザーズにおける水中ステージの動きに活かされたという話も残っています。
(参考:社長が訊く『Newスーパーマリオブラザーズ Wii 』その2-1「それは1984年からはじまった」

ゴルフ ピンボール PINBALL FC ファミリーコンピューター ファミコンミニ バルーンファイト
若き日の岩田さんがプログラムした作品。
左上からゴルフ、ピンボール、バルーンファイト。



そんな岩田さんに転機が訪れたのは1992年。
この年、HAL研究所は多額の負債を抱え、民事再生法の適用を受けました。いわゆる倒産です。

倒産したHAL研の救済に名乗りを挙げたのが、FC黎明期から取引のある任天堂だったわけですが、
この時任天堂が手を差し伸べる際に出した条件は、「岩田さんをHAL研の社長に据えること」でした。

岩田さんはこの条件を承諾。以後、HAL研の社長兼プログラマーとして会社の指揮を執り、
また、桜井政博さんという信頼のおける部下も得てカービィやスマブラなどのヒットソフトを開発し、
見事借金を完済しました。

その経営手腕が評価され、2000年には任天堂に入社し、取締役経営企画室長に就任しました。
2002年に社長の座についてからの活躍は前述のとおりです。


以上の岩田さんの経歴から言えることがあります。
岩田さんは、ゲーム開発の実務と経営者の両方の面を知っている数少ない人物である点です。

ゲーム会社の社長だからといってゲーム開発に明るい人ばかりではありませんし、
そもそも別業界から経営者として転身してきた場合も少なくないのです(それ自体は悪いことではありませんが)。

ただでさえ浮き沈みの激しい娯楽業界において、
どの部分に資源を投入し、どの部分を抑えるかの判断は一筋縄ではいかないでしょう。
その意味で、現場と管理の両面を経験している岩田社長はとても稀有な存在なのです。



 ・山内さんによる大胆抜擢

さて、ここからが本題です。
上記の3人に共通している点は、山内さんでなければ抜擢されなかったであろうという点です。

各人が山内さんに見出されたきっかけを書いてみます。


 ・横井軍平さんの場合
元々は機械の保守点検の仕事を任されていたが、仕事がないとき、
暇つぶしでおもちゃ(後のウルトラハンド)を作っていたらそれを商品化しろと言われた。
(当時横井さんは入社2,3年目の若手だったにもかかわらず!)


 ・宮本茂さんの場合
宮本さんの父親が山内さんと親交があり、デザイナーは募集していなかったにもかかわらず特例で面接の場を設けてもらう。山内さんは当初乗り気ではなく、宮本さんも面接の場ではおとなしめの態度であったらしいが、なにか光るものを感じ、もう一度面接することに。

その際、何かアイデアを持って来いと言われた宮本さんは、
子供がいじっても危なくないハンガーや遊園地用の時計のデザインなどを山内さんの前で披露し、
持ち前の創造力の見せた。
これが功を奏し、晴れて任天堂入社を果たすことになった。


 ・岩田聡さんの場合
そもそも任天堂の生え抜きではない。

任天堂の経営陣に参画させたのはHAL研再建の手腕を評価してのことだが、
もともと任天堂は山内一族の同族経営であった上に、
山内さんが74歳で社長の椅子を譲った当時、岩田さんはまだ42歳の若造だった。
これがいかに仰天人事であるかがわかるだろう。


これが普通の企業だったらどうでしょうか。
横井さんは仕事としての玩具開発はしていなかったかもしれませんし、
宮本さんが任天堂に入社することはなかったかもしれません。
岩田さんもHAL研から別の会社に移って今もプログラマーのままかもしれません。

このような非凡で才能溢れる人材にしかるべき職責と権限を与え、
才能を発揮させた山内さんの慧眼には敬服するばかりです。


任天堂が山内さんのワンマン経営だったことも幸いしました。
この場合、類まれなリーダーシップで会社を引っ張っていたという方が適切でしょうか。

ビデオゲームが生まれる前の任天堂は、何度も事業や製品を失敗して危機に陥ったりしてましたし、
ビデオゲームが生まれてからも、ビジネスとしてきちんと成り立つには時間がかかりましたから、
常に混沌とした状態にあったといえるでしょう。

そもそも娯楽ビジネス自体、「安定」からは程遠い業界です。
手堅いマネージメントよりも、積極果敢にチャレンジしていかなければ突破口は開けません。
いわば山内さんは戦時下の指揮官であって、それが時代と業界にうまく合致していたのかもしれません。


最終的にはきちんと信頼のおける後継者に事業を引き継ぎ、52年間の経営者人生を終えられました。
世の中に才ある経営者は数多くいますが、きちんと後継者を見つけ、万全の土台を作って引退できる経営者がどれほどいるでしょうか。
この点だけを見ても、山内さんがいかに傑出した人物であるかがわかるかと思います。

引退後は相談役として任天堂に関わったとはいえ、
基本的に経営には口を出さない姿勢もいさぎよかったと思います。


次回はラスト。山内さんが任天堂に根付かせた娯楽屋としての哲学や、
失敗を次に繋げる姿勢について書こうと思います。



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Author:こひきち
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